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顕微鏡の背面

近年、パソコンなどに画像を取り込んで便利に利用できるタイプのマイクロスコープ(顕微鏡)が、個人での利用でも研究用途でも需要が大きくなっています。ただ、一般家庭に導入できるマイクロスコープと言えば、小中高の理科の実験などで普通に用いられる光学顕微鏡がせいぜいでしょう。なぜなら、分解能がそれ以上のマイクロスコープは高価な上に大きく、しかも取り扱いが大変難しいからです。 大学や研究機関における実験用途のマイクロスコープと言えば走査・透過電子顕微鏡(SEM・TEM)の他に走査トンネル顕微鏡(STM)や原子間力顕微鏡(AFM)などがありますが、これらが使用できるようになるには医学・農学・獣医学系や理工系(特に電子・物理・材料工学系や生物工学系など)の大学生・大学院生になり、その上で安全に使用できるようになるための指導を受ける必要があります。

マイクロスコープのうちSEM・TEM・STM・AFMなどは研究機関でないと用いられることがないのはもちろんですが、光学顕微鏡は教育・研究のみに限らず、個人需要が高まっています。それは、光学顕微鏡は分解能が低いことから一般の人でも簡単に操作でき、しかも小型で安価で入手でき、観察試料(プレパラート)の準備も他のマイクロスコープより簡単にできるからです。 このようなことから、その需要は小学生以上の全ての人達にまで及び、観察の対象となる試料は日常生活の中のありとあらゆるものから採取できることも需要を喚起させます。そして、実験結果としての画像はパソコンに取り込んで簡単に加工でき、保存のために場所を取ることもないのです。こうなると、写真マニアならぬマイクロスコープマニアが増殖する条件は既に整っているとさえ言えます。